ホームレスから父に成る!

ホームレスだった男の育児と日々の雑感

1歳児の 電気パチパチ

夕食を済ませ

就寝前


1歳児が居間の照明のスイッチをパチパチと

点けたり消したりを繰り返す。


かみさんは穏やかに注意を促していたが

1歳児はスイッチに戻りして

パチパチを何度もしている。



「いいかげんにしろ!

止めろって言ってんだろ!」



繰り返される照明のパチパチに

ついにかみさんが1歳児に

言葉を荒げて怒りをぶつけた。


寝室に連行される1歳児は

悲鳴のような泣き声をあげる。




歯磨きをしていた私は

歯ブラシをコップで濯いでから

洗面台の棚にそっとそれを置く。


居間に入ると

寝室から泣きながら逃げ出してきた1歳児と

追いかけてきた4歳児と鉢合せる。




「2人とも、ちょっと来てくれるかい。」


私の声掛けに

1歳児と4歳児は怪訝だ。


私は洗面台に戻り伝える。


「★ちゃん、このスイッチを

パチパチしてみようか。」


1歳児は私に抱き上げられ

脱衣所のスイッチに手を伸ばし

笑顔でパチパチとやる。



「◯ちゃんは、風呂のドアを開けてくれるかい。」


4歳児は怪訝なまま

風呂のドアを開ける。


「よし、じゃあ◯ちゃんは

風呂のスイッチをパチパチしてくれ。」


4歳児は笑顔に輝き

風呂の照明を点けたり消したり

スイッチをパチパチとやる。



「◯ちゃん、次はトイレのドアを

開けてくれるかい。」


私が何を言うのか

すでに理解している4歳児は

「うん!」と笑顔で頷きドアを開ける。



「ありがとう。

じゃあ今度は★ちゃんが風呂を。

◯ちゃんはトイレの電気を

パチパチしてみようか。」


私が言い終える前に

2人は笑顔でパチパチと始める。


「つけたりけしたりすんの、たのしー!」

4歳児がはしゃいでいる。





およそ1分前後だろうか

照明をパチパチして満足した子らに

歯ブラシを渡すと笑顔で居間に戻る。




子らが何かをしたがるとき

ダメだヤメろを強制するよりは


むしろ

やらせるほうが好手だ。



1歳児は

照明が点いたり消えたりするスイッチが楽しい。


居間はダメだが

こちらでどうぞとやれば

彼等は代替案に納得してくれる。


1分前後で

パチパチしたい気持ちは飽和し

満足する。



延々、親が「ダメだヤメろ」を繰り返して

子の「やってみたい」を気持ちを汲めないことを

私は悲しく思う。



電気の点けたり消したりが

スイッチや照明の寿命を縮めるとか

そんな理解は先のステージでいい。


まずは子ら自身が

部屋の照明の点けること消すことの装置を理解し

それが可能になった成長・嬉しさ・喜びを感じてほしい。



大人には当たり前のこと過ぎて逆に難しいが

自分がいる空間を明るくしたり暗くしたり

自在にできるのだ。

これが楽しくないはずがない。




危険がない限りは

まずは「やってみたい」を優先したい。


「ダメだヤメろ」の抑圧抑制は

カリギュラ効果だ。


親の目を盗んで「ダメだ」をやってしまう癖を付けさせるより

どうぞやってくださいのガス抜きを与えるほうを私は選びたい。


「親はどうせ行動の制限をするばかり」

という不満の積み重ねを避けたい。




電気パチパチなど

すぐに飽きてしなくなる。


怒るほどのことじゃない。


今日はかみさんのリソースがいっぱいだったようだ。

そういう日もあるさ。人間だからね。



電気パチパチを子らに促し

家族全員が笑顔で歯磨きを終え就寝した。




台風が雨を降らせているが

明日には晴れるだろう。




ありがとう。

4歳児の よろこぶアプリ

4歳児はいつからだったか忘れてしまったが
タブレットで動画やゲームなど
楽しむことを習慣としている。


最近になりレゴのアプリを入れると
4歳児にヒットした。


彼は甚く気に入り
1日1時間で許されている
タブレットのほとんどの時間を
レゴのアプリに使っている。


内容的には

右に進むだけのゲーム。


ひたすら右に進んでコイン?を手に入れてゴールし
服装や乗り物のパーツ、表情などを増やしていくだけ。


単純すぎて私には面白さが全くわからないが
この4歳児には大ヒットし、楽しんでいる。




APP storeで物色していたとき
なにげなく見つけたストップモーションアプリ。


先程、少し試してみたところ
4歳児が食いつく。


画像を撮って、撮って、撮って
▲ボタンを押すと、、
自動的にストップモーションで再生される極めて簡単なアプリ。



4歳児に説明すると
「おー!おー!」と大きく頷きながら笑顔に輝く。


彼がYouTubeで見る動画の中には
ストップモーションも多くあり
すぐ理解したようだ。




私がゲーム好きであるため
ゲームアプリを楽しむのもいいが
さまざまなアプリがあることを子らには知ってほしい。



1歳児はまだタブレットに興味は無いようだが
ご近所さんから貰ったピアノの玩具を
自分から引っ張り出しては電源を入れ
ぴこぴこ音を鳴らして楽しんでいる様子。


この1歳児は
アニメや私が聴く洋楽などのリズムに合わせて
身体を動かすことが大好きだ。


彼女には音楽系のアプリを用意したいと思っている。
要望があれば楽器を買うことも考えている。




時間を作ることが難しいが
ストップモーションで何か作ってみたい。


きっと彼も
何かを作ってみたいという
気持ちが湧くはずだから。



作り出すことは何であれ楽しい。


そういった楽しさも
子らに感じてほしい。



ありがとう。





追記



【LEGO遊び】大パニック!レゴでジュラシックワールドごっこ 恐竜たちが逃げ出したぞ!急いで捕まえろ!【アナケナ&カルちゃんのキッズアニメ】JURASSIC WORLD 10758 10757


アナケナ氏?の動画が
この4歳児に大ヒットしているため
レゴアプリを入れたのが理由。


動画を観ながら
4歳児は大声で笑い喜んでいる。







4歳児と コクワガタ

昼食時


私は仕事中に見つけたコクワガタを

透明プラスチックの小さな虫入れに入れる。


なんだなんだと

4歳児と1歳児が覗き込む。


彼らが図鑑や動画以外で

クワガタを見るのは初めてだ。




4歳児は目を輝かせ

コクワガタを見つめる。


なぜ少年は

カブトムシやクワガタに

胸を熱くするのだろうか 。


昼食を済ませ

私は仕事に戻る。




ほどなくして

100円ショップで

コクワガタの住処用に

木片や虫用ゼリーなどを買う。


100円ショップでは

木片や落ち葉がビニール袋に詰められ売られている。


東北の山村で育った私には

落ち葉を買う感覚が理解できなかったが

コクワガタが長生きできればと思い購入した。


かくしてコクワガタは

住処を手に入れた。



しかしコクワガタは

木片やら落ち葉に隠れして

日中に姿を見せず


そのうち4歳児は

コクワガタに興味を失った。


「このまま箱に入れといても可哀想だから

逃してあげないかい?」


私の声掛けに

4歳児は強く拒否を示す。


「えー、やだよー。

ぼく、もっと、かんさつしたいんだ。」


手に入れた虫への

執着する少年の気持ちは

私にも理解できた。


「、、そうかい。

、、まあ好きにするさ。」


私は少年の気持ちを尊重した。




虫用ゼリーが乾いてしまう懸念から

3日めで1個を新しく取り替えようと

かみさんに伝える。


100円で買った虫用ゼリーは20個もあり

使い切るまでには夏が終わる。


そうして昆虫ゼリーの4個めを取り替えた頃


1日に1度も

コクワガタに目をやることもない4歳児に

私は再び声掛けする。


「このまま箱に入れといても可哀想だから

逃してあげないかい?」


4歳児はやはり難色を示す。


「えー、ぼく、やだよ。

エサがあるんだから、いーじゃん。」



私は冷えたコーラをカップに注ぎ

ぐいとやっては間を取り

4歳児に改めて問い掛ける。


「たしかに食べ物には困らないかもね。

でもね、◯ちゃん。


大して美味くもない御飯を毎日食べさせられて

1日中を部屋に閉じ込められて遊びにも行けないの

◯ちゃんは嫌じゃないかい?」



私の言葉に

4歳児は考えている。



「◯ちゃんは、おっとーや

おっかーや、☆ちゃんと離れて

1人だけ、どこかに閉じ込められて

御飯だけ食べて生きていきたいかい?」


「、、、いやぁ、。」


4歳児は弱く返答する。


「そうだね。

コクワガタもきっと

家族や友達や好きな人と一緒に

生きたいんじゃないかな。」



4歳児は短く考えて

明るい声で私に伝える。


「わかったよ。

ぼく、クワガタを放してくる。」




小さな生物たちを飼うことで

彼らがどう成長するかを考えたい。


虫をつぶさに観察し

その死を見届け

死が何かを学ぶ標べとするのもいいかもしれない。


しかして彼はまだ4歳だ。


死を知る前に

生物としての生き方を知ってほしい。


クワガタが

昆虫ゼリーを食って

寝るという話ではない。


それが生物としての生き方だと

4歳児に思ってほしくない。




18時過ぎ


その日は丁度

町内会の祭が催されていた。


太鼓の音を背に

4歳児は静かな公園の樹木の根元に

静かにコクワガタを放す。


しばらく動かなかったコクワガタは

木片から巨大な樹木へと移り上り始める。


私と4歳児は見つめ合い

笑顔でコクワガタを見送る。




4歳児と共に

町内会の祭に顔を出す。


同じ地域に暮らす町内会の方々に挨拶して

祭を楽しんだ。


4歳児は買ったばかりのブルーハワイをやりながら

舌を青くして云う。


「ぼく、おまつり、だいすき!」



私は彼の言葉を嬉しく思う。


コクワガタは樹木を高く上り

私たちは暑い祭をあとにした。



ありがとう。