ホームレスから父に成る!

ホームレスだった男の育児と日々の雑感

猫の糞尿による悪臭に悩む

すべてには準備期間が必要だ。


もちろん猫を飼うためにも
準備期間は必要だ。


しかし
飼い方を知る準備期間を疎かにした。


故に飼い始めてから
たちまち猫の糞尿による悪臭に苦しむこととなる。


鼻腔の奥を突き刺すような刺激臭に苦しみながら
猫のトイレを掃除する。




少なくない数の顧客が
野良猫の糞害による悪臭に悩まされていると話に聞いている。


近所で野良猫に給餌する者がおり
これもまた私の顧客だ。


全国で野良猫の餌付けによるトラブルがあることを
報道やウェブ上の書き込みなどで知ってはいた。




先日、野良猫に給餌する顧客に
話を聴く機会があった。


動物愛護だと高齢の彼は言う。


餌付けだけでなく
野良猫を何匹も引き取り飼育しているという。


アニマルホーダーの気質があるのだろうと
話を聞きながら感じた。


猫の糞害に苦しむ顧客たちは
彼と裁判をして餌付けを止めさせようと考えている。




私は糞害に苦しむ顧客側から
裁判に向けての証拠集めを頼まれた。


餌付けに撒かれた猫のエサを画像に撮り
報告書を作成する。


エサは毎日欠かさず撒かれ
報告書は日課となった。




餌付けする彼は
地域に生きる野良猫の頭数を把握しているわけではなく
目の前に集まる猫がエサを食べることだけ興味があるようだ。


食い散らかされたエサを放置しておくと
虫が集まり、鳥が集まりしている。


画像を撮るついでに
私は猫のエサを片付けた。




そのうちに猫たちに異変が起きた。


尾が噛みちぎられた猫
尻を齧られたのか毛が剥げている猫
喉のあたりの毛が剥げ痛々しい様子の猫


同時期からハクビシンの目撃が増え
同僚も確認している。


皮肉なことに
猫を愛する彼が撒くエサは
ハクビシンの誘引物となり
良きエサ場の奪い合いで猫たちは傷ついた。


そのうち猫たちは
あまりエサ場で見かけなくなった。




野良猫に給餌する彼は
人間の勝手で飼われ捨てられした猫に同情していた。


自然界に猫を捨てることを
人間の勝手と憤るが


継続した餌付け(潤沢な餌場)が環境に影響を与え
生物の生息域や、個体数の増減、縄張りを変えることを
餌付けする側は人間の勝手と思い至らない。




餌付けする側は
餌付けが、尊く正しい行為と信じて疑わない。


猫に餌を与えるのと
神仏に布施を渡すのは似ている。


自らの行いを
頑なに正しいと信じて
心の拠り所としている。


人間が誰しも神や仏の加護を
金で買おうという己の浅ましさに気付かないように。


かみさんが出産する際に
信仰心の欠片もない私でも
御守りを買っている。




猫のトイレを洗い
長期間置いておく吸収シートから
固まるタイプの砂に変えた。


糞尿の悪臭はほぼ消えた。
念のためのスプレーも忘れずに。




先日に飼い始めた猫は
ケージに戻ることはなくなった。


私に肉球を押し付けて
隣で寝ている。



ありがとう。