ホームレスから父に成る!

ホームレスだった男の育児と日々の雑感

かみさんの 「優しい旦那様でよかった」

「優しい旦那様でよかった。」
かみさんが恭しく呟いた。




6時
私は目覚めたが少し早いため
スマホアプリのクラッシュロワイヤルで遊ぶ。



6時30分
11ヶ月児と3歳児が
ほぼ同時に自ら起床。


昨晩はなかなか寝付かず
寝過ごすものだと思っていたが。


2人とも尿でパンパンのパンツを換えて着替える。




3歳児に
コーヒー豆乳、りんご
てんさいフレークに本人希望によりコーヒー豆乳をかけたものを提供。


コーヒー豆乳は鉄板中の鉄板で
食事の進まないときでも3歳児に栄養を与えてくれている。


この3歳児が大きく育っているのは
コーヒー豆乳を毎食かかさずというほど飲んでいるからだと
私は思っている。




11ヶ月児には
みかん1房(甘くも酸っぱくもない)
りんご1切れを提供。


彼女は3歳児とは対照的に
果物を好んで齧ってくれる。


彼女もまた大きめに育っているが
歯の生え方が不思議だ。


下の前歯が生え、次いで八重歯が出始めている。
出っ歯にならないといいが。



猫も腹を空かせている様子あり
エサを提供。




6時45分
洗濯物を洗濯ネットに入れ
洗濯機を回す。


この間、3歳児はフレークを食べながら
恐竜図鑑付録のDVDを観ている。


11ヶ月児は私の傍に来て
洗濯ネットを不思議そうに振り回している。




7時40分
洗濯物を干していると
かみさんが起床。


かみさんからおはようと挨拶あり
私も笑顔で返す。
3歳児、11ヶ月児はそれを見ている。



引き継ぎ事項として
3歳児、11ヶ月児のパンツ交換をし、双方排便なし
子らと猫に提供した食品を伝える。


かみさんが申し訳なさそうに言う。
「ありがとうね。」


(子らが見ているのを意識して)
私はかみさんの肩に手を回し伝える。


「そういう日もあるさ!(早く起きれず遅くなる日もあるという言外の意)」


するとかみさんが笑顔で言う。
「優しい旦那様でよかった。」




挨拶をするまで私は内心で
かみさんのだらしない生活態度(夜スマホで遊び朝に起きれない)を
どうやって改善していくかを考えていた。


「深夜に夜更かししてスマホで遊んでいるから
 朝に起きれないんだろう。
 だらしない生活態度を子らが見ている。
 もう少し親として、けじめをつけなさい。」


そんな言葉が喉から出かかる。
だがそれを言わず、私は肩に手を回した。






家族の誰であろうとも
朝から嫌な気分にするべきではないと思い直した。


また、かみさんは24時間を子らと共にしている。
引っ越してきた核家族故に誰にも頼ることはできない。


母親が息抜きほどの自分の時間さえ
取ることが難しいのが現状だ。


そんな中で
「夜更かしして」だとか
「親として」だとか私が言葉をぶつけたなら
かみさんの心身は疲れ、心的な余裕を失う。



私(父親)が冷たい言葉をぶつければ
それを聞いた家族は冷たい言葉をぶつけるようになる。


かみさんが子らに規律や約束だけを重視して
寛容さをうしなった冷たい言葉を
子らぶつけることを私は恐れたのだ。




人生は長い。


育児という負荷が高い時期に
あえて父親から負荷を高めて
家族の誰かが壊れるようなことをすべきでないと思った。



8時
出勤すると3歳児が笑顔でいう。
「いってらっしゃーい!
 くるまにきをつけてね!
 あぶないから、みちにでちゃだめだよ!」


3つの同じ顔が笑顔で私を送り出し
幸せな気持ちが滲む。



幸せとは奥が深い。


ありがとう。