ホームレスから父に成る!

ホームレスだった男の育児と日々の雑感

親という立場を守ろうとする意識

就寝前

洗面所で歯磨きをしていると

かみさんも歯磨きに来た。


歯磨き粉の残りが僅かで

力一杯に絞り出している。



あまりに力んだものだから

手元が狂って歯磨き粉がボタリと洗面台に落ちた。


私は歯磨きしながらかみさんを見つめる。

あはははと笑って誤魔化すかみさん。



新しい歯磨き粉を使えばいいのに

かみさんは、なおやつれたそれを無理矢理に絞る。


ボタリ

やっと絞り出した歯磨き粉を

また洗面台に落とすかみさん。


あははははは


またも笑って誤魔化すかみさんを見て

なんだか可笑しくなり

私は吹き出して笑った。



なんでわらってるの?

3歳児が笑う2人を見上げて言う。


歯磨き粉を落としちゃってとかみさん。



私は3歳児にかみさんに伝えるように身振りして言う。

「だめでしょって言って。」


3歳児は短く考えて言う。笑顔

「だめでしょ!」



私はかみさんに言う。

「ごめんなさいって言って。」


「ごめんなさい」と

3歳児に謝るかみさん。



さらに私は3歳児に言う。

「許してあげるって言って。」


3歳児は

「許してあげる。」となお笑顔。


かみさんは

ありがとうと会話を締めた。




「もう落っことさないでよね」

人のミスを指摘するのを楽しんでいるかのような笑顔で

締めた会話に追い打ちをする3歳児。


かみさんはカチンと来たのか言い返す。

「いいからあなたは御飯を食べなさいよ。」




その応答を見て私は言う。

「そこは(指摘を)受け止めて謝りなさい。

今後、子供に何か指摘をしたとき

関係無い言い返しをするようになるよ。」


かみさんは「はーい、、」と

面白くなさそうに謝罪した。



私は3歳児に言う。

「許してあげて(相手も)謝ったんだ。

まだミスを責めるのは可哀想だから

止めてあげてくれよな。」


「うん、わかった」と3歳児。




かみさんの応答は

論点ずらしだ。


失敗を責められたとき

責める相手の行いを指摘し返しても

自分の失敗が消えるわけではない。



こういった論点ずらしの流れは

子と対峙する日常において

往々にしてありがちだ。



親には無自覚に

親という立場を守ろうとする意識(バイアス)がある。


子から、その行動を咎められると意識が働き

「子供のくせに親のすることに〜」

「(親に指摘するよりも)いいから◯◯しなさい。」

と感情的になる。


そうなると子は親に

意見を言えなくなる。


一方が意見の出来ない関係は

如何なる関係でも健全とはいえない。



親は親としての成長をしなければならない。


その成長を

子らが見てくれている。


私自身も含めて

気を付けたい。


ありがとう。