ホームレスから父に成る!

ホームレスだった男の育児と日々の雑感

清らかな流れと邪悪

積雪が40センチほどもあったため

町内会の雪搔きを手伝う。


およそ10時間

昼食30分以外、連続して雪搔きする。




10時間通して雪搔きしていると

同じ地域に住まう人々の人物像が

少し見えてくる。



普段、馬鹿話ばかりしている男性が

朝一で雪搔きしている。


普段、御大層な物言いの男性が

雪搔きをせず自宅で遊んでいる。


同じ町内の女性と不倫している男性が

皆が歩くための雪搔きが終わった頃に出てきて

自分の車の周りだけ雪搔きしている。


不満屋の男性が

自分の車の周りの雪を

他の車が駐車する場所に

躊躇わず集め雪山を作っている。


普段、口数が少なく目立たない初老の男性が

誰よりも早くゴミ置場の雪搔きをする。


偏屈だと陰口を叩かれる中年の女性が

皆が通る小道を1人で綺麗に雪搔きしている。


手を怪我して上手く動かない高齢の男性が

水を含んだ重たい雪を押していく。




雪搔きを通して多くの人たちの

普段に見ない1面を見た気がする。




雪搔きでの行動も

人物像の1面に過ぎず


雪搔きした・しないをして

だから人物として立派であるとかどうとかを

一概には言えない。




普段に悪さをする輩が

たまに良いことをすると

良い人として見られる向きがあるが


人物像を見るときは

1度の行為・行動よりも

積み重ねてきた行いや言動を見たい。


今回の雪搔きは

その積み重ねのひとつになる。


所謂、「徳」。




私自身の性質は、徳とは縁遠い。


それはホームレスになる以前

「個」として生きることが長く

「公」を理解できなかった。


しかし、本当に幸いなことに

社会復帰支援施設から現在の職場まで


善の集団の中に

身を置くことができている。


善は宗教的な意味合いではなく

人間性としての、人格としての善。



「個」として生きていた私の邪悪が

日々の清らかな流れの中にあって

小さく浄化されていくのを感じている。


この清らかな流れの中で

子らを邪悪に染めることなく

共に生きたい。


ありがとう。