ホームレスから父に成る!

ホームレスだった男の育児と日々の雑感

1歳4カ月 末子の成長

1歳4カ月の娘が
どうやら言葉を聞き分けている様子。




「危ないから降りなさい」


眉をハの字にしながら
しぶしぶテーブルの上から降りる。



「それはおっかーに持って行って。」


あうあうと頷きながら
かみさんのもとへ焼き海苔の袋を持っていく。



「線路で遊んでるから、止めてちょうだい。」


眉をハの字にして不服そうだが
線路を引っ張っては壊すのを止めてくれる。



「おっかー、お風呂に行ったよ。入っといで。」


あうあうと頷きながら
風呂場に歩いて行く。




「まだ食べるの?」


空になった小鉢を掲げ
冷凍コーンのおかわりを
あうあうと強く所望する。




「寒いから中に入りよ。」


ケタケタとベランダではしゃ いでいるも
居間に戻りサッシ窓を閉める。




「◯ちゃん、寒いから、ドア、閉めてくれるかい?」


あうあうと頷き
ドアをバタンと閉めてくれる。




動画のアンパンマンショーで
アンパンマンを呼ぶ声と共に
彼女は声を出す。


「あうあうあーん」


アンパンマーンと発語したいようだ。




テーブルや床が濡れていると(およそ本人が飲み物を溢したとき)
ティッシュを持ってきては拭いてくれる。


ほとんど拭き取れてはいないが
拭き取りの動作をする。




3歳児の真似をして
ソファから飛び降りようとして転んでいる。


炬燵布団に救われ
頭は打たなかったが
肝を冷やす。


上の子を見て育つせいか
出来ることが増えるのが早いようだ。




「お前はミソッカスなんだから我慢しなさい。」


末子であり
難病であり(当時は難病指定はされていないが)
その頭蓋は
斜頭症のように大きく歪んでは醜い私に


父は一度だけ
「ミソッカス」という言葉を使った。


ああ
わたしは
のぞまれて
うまれたわけではない
みそっかすなのだ



一度だけ見せた父の本音は
幼い私の胸に刻まれ
それは消えることなく


生きる理由を彷徨い求める
深奥となる。




1年4カ月前
彼女が生まれたとき
私は嬉しかった。


いまも彼女の笑顔を見るたび
幸せな気持ちで満たされる。



上の子にも伝えたように
彼女が真に
言葉を理解できる日に伝えたい。




生まれてきてくれて
父さんは
本当に嬉しかったんだ。


ありがとう。