ホームレスから父に成る!

ホームレスだった男の育児と日々の雑感

蓋ギロチンと、魚肉ソーセージ

夕食後

3歳児が手の平サイズの

簡易的なえんぴつ削りを使っている。


両端を尖らせると危ないと

かみさんが伝える。


3歳児は

ただ削りたい一心だ。


私からも危ないと促すと

不服そうだがえんぴつ削りを終わらせた。




彼は削って出たゴミを

ゴミ箱に捨てようとする。


その大きなゴミ箱は

ロックできる蓋が付いている。


3歳児はロックを解除して蓋を開け

えんぴつ削りの中のゴミを捨てるため

えんぴつ削りを開けようとした。


そのとき1歳児がゴミ箱の蓋が開いてるのに気付き

ちゃんと閉めなければならないとばかりに

ゴミ箱の蓋に手を掛けた。


閉められてはえんぴつ削りのゴミが捨てられぬと

3歳児はゴミ箱の蓋を押さえる。


蓋を閉めようとする1歳児と

開けておかねばならぬと3歳児が

意地の張り合いをする。


「危ないから止めい!」


私は大きな声で

2人を諫める。


3歳児は泣き顔で私を睨み付ける。


「止めいと言ったら止めいよ!」


3歳児は泣きながら

意地の張り合いを終えた。




かみさんは1歳児を寝かしつける。

私は夕食後の皿洗いをする。


持て余した3歳児が私を見ている。


私は冷蔵庫から魚肉ソーセージを取り出し

3歳児に声を掛ける。


「◯ちゃん、ちょっと来てくれるかい。」


魚肉ソーセージが食べれると思った3歳児は

笑顔で近寄る。



私は先程のゴミ箱の蓋を開けて言う。


「さっき蓋で揉めてたね。危ないって言ったのは、こういうことなんだ。


私は蓋とゴミ箱の間に魚肉ソーセージを置き

ギロチンの刃を落とすように

いきおいよく蓋を閉めてみせた。


ばしんと音を立て蓋が閉まる。


柔らかい魚肉ソーセージは

蓋に切断され

ソーセージの先がゴミ箱の中に落ちた。


それを私は拾い上げ

3歳児に伝える。


「これが◯ちゃんか☆ちゃんの

指だったかもしれない。」


3歳児は眉間に皺を寄せた。


「◯ちゃん、ここに指を置いてみて。」


そう言って私は

ギロチンを落とす動作をする。


3歳児は首を振り

その場を離れた。




乳児の指の切断事故は

向きを変えるベビーカーだけとは限らない。


ドアやサッシで

子供同士ふざけることも含め

気をつけてあげたい。




翌朝、3歳児と1歳児は

仲良くアイスを頬張り

笑顔を見せてくれた。


ありがとう。