ホームレスから父に成る!

ホームレスだった男の育児と日々の雑感

3歳児と父親参観

休日

幼稚園の父親参観に出席する。


3歳児は私と行く幼稚園を心待ちにしてくれており

だいぶ前から楽しみにしてくれている。


「おっとーしゃんと、ようちえん、いきたいの。」


彼は何度となくそう言うと

屈託ない愛らしい笑顔を見せてくれる。




笑顔の彼の手を引いて

幼稚園に向かう道すがら


幸せとは何だろうかという

水面に沈んでは忘れた頃に浮かび上がるを繰り返す

得体の知れない塊のような疑問について


何度目になることか

考えていた。


やや暑くなり始めた6月の日差しを受けながら

笑顔ではしゃぐ彼と共に歩けたことは

まさしくひとつの幸せだった。




幼稚園での彼は

家で見るより大人しい雰囲気だ。


内向的というわけではない。


椅子に座らず

ふざけて床に突っ伏しては屈託なく笑い

先生を困らせている。


多くの子らは

行儀良く椅子に座り

先生を見つめている。


園児の中では

わんぱくなほうだ。




背の順で並ぶと

驚いたことに彼は殿を務めている。


切迫早産により2300gで小さく産まれた彼が

大きく育ちつつあることが

私は嬉しかった。


3歳児は後ろに並ぶのが不満な様子。

先頭に立ちたいようだ。


この彼の気持ちも嬉しく感じる。


引き続き

睡眠、栄養、運動を心掛けたい。




参観の終わり際

20〜30人程度の園児たちに先生が言う。

「最後に、お父さんに絵本を読んで貰おうと思います。

お父さんに読んでほしいひと⁉︎」


言うが早いか

園児たちが一斉に手を挙げる。


「じゃあ〜、☆くんのお父さん!

読んで貰っていいですか⁉︎」


美人の先生が私を見て言う。



なぜか私は

私が読むことになるだろうなと

思っていたため動揺は無かった。


しかし社交辞令的に

「お、俺かぁ〜、、」と小さく呟く小芝居を打つと

園児の母親らがクスクスと笑っている。



私を体育座りの園児らが囲み

それを父母らが囲む。


総勢60名前後。


私は動じることなく

3歳児に聴かせているように

少しだけ声を大きく絵本を読む。


大勢の子らに

絵本を読むことが楽しかった。


いつもより若干ペースは速かった。

参観の終わりを遅らせたくない。




こうして参観は終わり

3歳児と共に帰宅した。


幼稚園での3歳児を見れたこと

成長を感じたこと

貴重な体験ができたこと


楽しい1日になった。



ありがとう。