ホームレスから父に成る!

ホームレスだった男の育児と日々の雑感

母親に振り向いてもらえない2歳児の寂しさ

昼食のため帰宅すると
息子が泣き叫んでいる。


おそといく!
おそといくうー!
ああああー!


時間は12時ジャスト。
かみさんは珍しく昼食を用意している。


かみさんは
食事だから外に行かないという判断をしたらしい。




私は息子をバルコニーへと誘い景色を一緒に眺めると
近くに野良猫がいる。


にゃんにゃんとこいく!
息子が言う。


行こうか!
私は即答。息子の表情に笑顔が戻る。


かみさんは黙ったまま振り向きもせずに
食事を用意している。




外に出ると息子は大声をあげながら
10分程度、野良猫を追っかけて家に戻った。


かみさんは泣いたような目をしていた。
子供が泣くとき親もまたつらいものだ。


私は何も言わなかった。
かみさんの苦労を思うと言えなかった。




娘が生まれ
その授乳やオムツ交換や泣いたときにあやすため
かみさんが息子に関わる時間は
物理的に激減している。




昼食を終え
かみさんは娘を抱きテレビを観る。
息子はその後ろで
パソコンの動画でアンパンマンショーを見ている。


テレビとパソコンは反対方向なため
お互いに背を向けた格好になる。


かみさんと息子に冷えた距離を感じた。




私は昼食後の歯みがきをしながら
息子に訊ねた。


おっかーと遊べなくて、寂しいかい?




息子はやや時間を置いて考え


さびしい、、、


消え去りそうな小声で
2歳児が言葉を絞り出した。



胸が締め付けられるようとは
こういうことか。



かみさんは背中越しに
この小さな悲鳴をどう聴いたのか。


かみさんは黙ったまま振り向きもせずにいた。




明日は文化の日で仕事が休みだ。
息子にあんな声を出させたくない。


明日は息子の好きな電車に
一緒に乗ろうと思う。


ありがとう。